ChatGPTのプラグインを探すと、メールや社内文書の検索ばかり出てくる。でも、もう少し違う使い方も知りたい。画像を作る、競合サイトを調べる、旅行の予定を整える。そういう道具はないの?

あります。しかも、公開のプラグインカタログから探せます。

ただ、名前だけを並べても選びにくいんですよね。たとえば「旅行に便利」という説明でも、宿を探す道具と、予約済みの旅程をまとめる道具では、出番がまるで違います。

自分なら、会話が終わったあと、どこに何を残したいかから選びます。編集できるデザインなのか、チームのタスクなのか、調べ物の根拠なのか。ここを決めると、似たサービスの違いが見えてきます。

2026年10月23日に確認した公開案内をもとに、Google・Microsoft関連以外から30個を選びました。掲載順はランキングではありません。機能欄は公開カタログや公式案内の説明で、各プラグインを実行して性能を確かめた結果ではありません。

OpenAIのプラグインはどこで探せる?

入口はChatGPTの公開プラグインカタログです。OpenAIのプラグイン紹介ページと利用ガイドからも仕組みを確認できます。

公式ガイドによると、ChatGPTとCodexは共通の公開プラグインカタログを使います。利用できる画面はプラグインごとに異なり、デスクトップアプリ専用のものもあります。

検索で見つかる古い「ChatGPT Plugins」の紹介記事と、現在のカタログは、掲載機能や導入方法を同じものとして読まない方がよいです。また、サービス側が「ChatGPTアプリ」「コネクター」「MCP」と案内している場合もあります。名前より、今の掲載ページにある提供元、説明、接続条件を見て選びましょう。

この記事の各サービス名は、そのカタログか公式案内へのリンクになっています。自分の画面に表示される内容や利用条件は、ログイン状態、契約、地域、組織の設定によって変わることがあります。

デザイン・画像・動画を作る7選

配布する資料ならCanva、画面の動きを考えるならMagicPath、デザイナーに渡す画面ならFigma。まずは成果物の行き先を決めると選びやすくなります。

依頼例は使い方を考えるための想定例で、同じ結果が得られることを保証するものではありません。

プラグイン 公開案内でできること 依頼例・向いている場面
Canva プレゼン、チラシ、SNS投稿などの作成・編集、画像生成、背景除去、サイズ変更、ブランド確認 「このイベント案内からInstagram投稿と店内ポスターを作って」。告知文を複数の配布物にしたいとき
Figma 画面を編集できるレイヤーとして取り込み、Figma Slidesの資料、FigJamの図を作成・編集 「この申込画面を、既存のデザイン部品を使って整理して」。チームで画面を仕上げたいとき
Adobe 写真編集、テンプレートからの制作、動画のサイズ変更、Creative Cloud素材の検索、PDF作成 「この横長動画を縦向けに整える案を作って」。写真・動画・文書を横断する制作
Adobe Acrobat PDFの結合・分割・並べ替え・回転、形式変換、墨消し、OCR、圧縮 「この資料を結合し、不要なページを外して」。提出用のPDFを整えたいとき
MagicPath 共有キャンバスで操作できるWeb画面やアプリの試作、ダッシュボード、図、ワイヤーフレームを制作 「予約フォームを、日付選択から確認まで触れる形にして」。完成前に操作の流れを相談したいとき
Runway 画像・動画・音声の生成と編集、動画の比率変更、背景除去、広告の他言語化、保存済みワークフローの実行 「この商品写真から短い紹介動画を作る案を出して」。映像と音声まで含めた素材制作
Higgsfield 参照画像からの画像・動画生成、商品広告、プリセット、動きの転写、ナレーション生成 「この商品の写真で、冒頭の見せ方が違う広告案を作って」。広告表現の方向を比べたいとき

Canvaはアカウント接続が必要で、デザイン・画像生成にはCanva AIクレジットを使います。データから複数のデザインを作るBulk Createは、対象のCanva Enterpriseプランが条件です。「Canvaが使える」と「掲載された機能を全部使える」は別なので、ここは見落としやすいところ。

Runwayも接続したRunwayアカウントを使います。クレジットとプランを確認する機能があり、生成結果は接続先のワークスペースに保存される案内です。購入はRunway側で行います。ChatGPTの契約だけで生成費用まで済む、と考えずに始めてください。

PDFのページ整理が目的なら、Adobe全体の制作機能を眺めるよりAcrobatから確認すると早いです。反対に、PDFを含む広告素材一式を作りたいならAdobeの案内が候補になります。

(各カタログの確認日:2026-10-23)

チームの情報・仕事を整理する6選

すでに使っているサービスがある人ほど、接続の意味がはっきりします。資料やタスクを会話へ持ってきて、必要なものを元の場所へ戻せるかを見てください。

プラグイン 公開案内でできること 依頼例・向いている場面
Notion ワークスペース内の検索、ページの作成・更新、データベースのタスクや状態の更新 「この調査をチーム向けの企画ページにまとめて保存して」。相談を文書として残したいとき
Airtable ベース内のデータを使った質問・分析、レコードの作成・更新 「商品台帳をもとに、紹介ページで使う説明を整理して」。行と列で管理する情報を制作に使いたいとき
Asana タスク、サブタスク、コメント、期限、プロジェクト情報から状況や優先順位を整理 「今週期限の仕事を、詰まりそうな理由と一緒にまとめて」。進捗報告の準備
Linear 課題・プロジェクト・取り組みの検索、作成、更新。要件文書や状況報告の作成 「この不具合報告から、再現条件を含む課題を作って」。開発の相談を管理対象に変えたいとき
Granola 過去の会議を話題・人物・会社・期間などで検索し、会話を出典に回答 「この機能について顧客が何を困っていたか、会議を挙げて整理して」。提案書や要件の根拠を探したいとき
Calendly イベント種別の作成・更新、予約リンクの生成、空き時間調整、会議の予約・キャンセル 「30分の相談枠を作って予約リンクを用意して」。日程調整を進めたいとき

Granolaは、会議履歴を後の仕事で引き出すための接続です。これから会議を録音したい人は、今回の接続機能だけで録音まで済むと思わず、サービス本体の使い方も確認しましょう。

Asanaも、この表の案内は情報を読んで整理する用途です。NotionやLinearのように「作成・更新」と書かれているものと同じつもりで、変更まで依頼しない方が迷いません。

(各カタログの確認日:2026-10-23)

調査・SEO・動画企画に使う6選

調べ物では「答えが返ってくる」だけで選ぶと、あとで困ります。数字の出どころ、元のページ、論文の引用箇所など、根拠へ戻れる形で受け取りたいところです。

プラグイン 公開案内でできること 依頼例・向いている場面
Ahrefs キーワード、順位、トラフィック傾向、被リンク、競合、AI検索での言及などの分析 「このサイトで、伸ばす候補のキーワードと理由を整理して」。記事テーマやSEO施策の検討
Similarweb サイトやアプリの競合調査、流入元、主要キーワード、利用者属性、業界比較 「比較する3サイトの流入元はどう違う?」。市場や競合の集客経路を知りたいとき
Firecrawl Web検索、ページ・文書の内容抽出、複数ページの収集、構造化調査、変更監視など 「この公式サイトの製品仕様を、元ページと一緒に表にして」。調査用の資料を集めたいとき
Scite 論文の検索・閲覧、引用文脈や引用関係の確認、参考文献の整形、コレクション整理 「この主張を引用している論文は、どんな文脈で触れている?」。文献を読み比べたいとき
vidIQ 動画の伸び方、キーワード需要と競争、チャンネル分析、コメント、構成、タイトル・サムネイルの検討 「このテーマで撮る前に、関連語と伸びている動画の共通点を調べて」。動画企画の準備
TinyFish クラウド上のブラウザ操作、Web収集、フォーム操作、アカウント画面の確認 「指定した掲載ページから、項目とURLをそろえて一覧にして」。画面操作を伴う情報収集

AhrefsやSimilarwebの指標は、どのサービスの、いつの、どんな指標なのかを残して使いましょう。アクセス数の推計を、自社のアクセス解析で数えた実数と混ぜると、比較の意味が変わります。

Firecrawlで仕様を集めても、その内容が正しいかまで自動的に決まるわけではありません。料金や利用条件なら、取得した文章と公式の元ページを見比べる。この最後の確認は残ります。

TinyFishには送信を伴う操作も含まれます。「候補を調べる」と「申込みを送信する」を依頼文で区切り、送信先や内容を見てから進める使い方がよさそうです。

(各カタログの確認日:2026-10-23)

営業・ソフト選びに使う3選

営業の下調べなら、接続先に入っている商談や会話が材料になります。まだ何も蓄積していないCRMを新しく契約するより、今使っているサービスで何を引き出せるかを見る方が始めやすいです。

プラグイン 公開案内でできること 依頼例・向いている場面
HubSpot 権限のある商談・連絡先・会社・チケットなどの読み書き、レポート、商談段階の更新、活動記録 「次の面談前に、この会社の商談経緯と未対応事項を整理して」。CRMの記録を使った営業準備
Close 通話・メール・SMS・会議の履歴から商談を把握し、フォロー文面やレコード更新を支援 「最近のやり取りから、次の連絡で確認したい点をまとめて」。会話履歴が多い営業チーム
G2 MCP レビューや製品情報によるソフト比較、比較用ボード、企業の製品調査行動を示すBuyer Intentデータの利用 「この3製品を、導入時の懸念ごとに比較して」。ソフト選定や営業対象の理解

G2のレビューを参照できることは、G2の接続機能自体の評判がよいことを意味しません。また、製品情報やレビューを読む用途と、Buyer Intentのデータを使う用途では、必要な契約・権限をそれぞれ確認してください。

(各カタログの確認日:2026-10-23)

サイト・ネットショップを作る3選

チャットで構想を詰め、そのままサイト側の作業へ進みたい人向けです。完成後の編集、商品・注文の管理まで含めて選ぶと、後から乗り換えずに済みます。

プラグイン 公開案内でできること 依頼例・向いている場面
Wix 会話からのサイト制作、独自ドメインの接続、Wix Harmonyでの追加編集。開発者向けのアプリ制作や管理機能も案内 「写真教室のサイトを、料金と予約案内が伝わる構成で作って」。事業サイトを立ち上げたいとき
Shopify ストア制作、商品追加、在庫・割引・注文・顧客情報・分析の操作 「この商品企画からストアの構成を作って」。新規出店や既存ショップの運営
WordPress.com WordPressでの制作・公開 「この原稿を公開するページの構成を相談したい」。WordPress.comでの制作・公開を検討しているとき

WordPress.comの今回のカタログ説明は短く、細かな編集対象までは読み取れません。普段使っているWordPress環境にもそのままつながると決めず、接続先と対応操作を確かめてください。

Wixのドメイン、Shopifyのストア運営などは、公開後も費用や設定が続く部分です。まず構成や下書きを確かめ、公開や購入に進む前に契約内容を見ておきましょう。

(各カタログの確認日:2026-10-23)

音楽・旅行・筋トレ・スピーカーに使う5選

仕事以外にも出番があります。特に、すでに音楽ライブラリ、旅行予約、トレーニング記録を持っている人は、「一般的なおすすめ」から一歩進められるかを見てみてください。

プラグイン 公式案内の主な用途 依頼例・向いている場面
Spotify 会話で音楽・ポッドキャストを探し、Spotifyで聴く。Freeは既存のプレイリスト、Premiumは個別の選曲にも対応 「歌詞が気になりにくい作業用の音楽を探して」。気分や場面から曲を探したいとき
Booking.com 条件に合う宿泊施設を探し、予約はBooking.comへ進む 「駅から移動しやすく、家族で泊まれる宿を比較して」。宿の条件を相談しながら絞りたいとき
Tripsy 保存済みの旅行・予約・活動・メモの確認と整理、旅程への質問 「初日の予約と移動を並べて、時間が足りないところを探して」。予約後の旅を整えたいとき
Hevy トレーニング履歴・進捗の分析、目標・器具・予定に応じた計画づくりと保存 「過去の記録をもとに、次に見直す点を整理して」。自分の運動履歴を振り返りたいとき
Sonos 音楽再生、音量、部屋のグループ化を操作 「リビングで落ち着いた音楽を流して」。対応するスピーカーを持っている人

Spotifyは初回のアカウント接続が必要で、日本語対応は今回の調査では確認できていません。Hevyもサインインが必要です。Pro契約が必要かどうかは今回確認できていません。Sonosの公式案内では提供言語は米国英語で、S2システム、Sonosアカウント、インターネット接続が必要です。日本のアカウントや手元の機器で使えるかを確認してから選んでください。

Booking.comは2026年5月20日の公式案内でレンタカー検索も紹介しています。宿も車も、予約手続きはBooking.comへ進む形です。

Tripsyは公式の連携案内とプラグイン紹介で、旅行・アクティビティの作成や編集、時間の調整、保存も案内しています。旅行商品の購入まで代わりに行う機能として選ばないようにしましょう。

旅行は、検索と旅程管理の違いが分かりやすいです。Booking.comは「泊まるところを決める前」、Tripsyは「保存した予約を含めて旅を組み立てるとき」。同じ旅行でも、困っている場面が違います。

同じ依頼でも、残したい成果物で選ぶ

自分なら「何を作れる?」の次に、**「それを、あとでどこで直す?」**と考えます。会話の中で満足しても、チームに渡すたびに作り直していたら、ちょっと惜しい。

以下は2026年10月23日の公式案内にある出力先・保存先をもとに、同じ目的でも選び方が変わる例を並べたものです。生成品質の優劣をつけた表ではありません。

やりたいこと 残したい成果物・使い続ける場所 候補と選び方
イベントを紹介する Canvaで後から文字や写真を直す告知デザイン Canva。担当者がエディターで仕上げる配布物を残す
イベントを紹介する 申し込みまで操作して確かめる試作画面 MagicPath。公開前に動きや導線を相談する
イベントを紹介する チームが編集する画面のレイヤーやデザイン部品 Figma。既存のデザインと合わせ、実装へ渡す
旅行を準備する 宿の候補を絞り、予約先へ進む Booking.com。宿の検索から予約サイトへ移る
旅行を準備する Tripsyに保存した旅程・予約を参照する Tripsy。旅程全体を見ながら整理する
記事の調査をする Ahrefsの指標を使ったテーマ選びの材料 Ahrefs。キーワードや競合のデータを読む
記事の調査をする 元ページに戻れる抽出テキスト・調査資料 Firecrawl。ページの内容を集めて根拠を整理する

たとえば「新しい教室の紹介を作って」と一言で頼んでも、欲しいものがポスターなのか、予約画面の試作なのかで入口が変わります。最初の依頼に「完成後はCanvaで編集したい」「予約の操作を試したい」まで添える。これだけでも、選ぶ理由が具体的になります。

調査も同じです。検索需要を知りたいなら指標が必要ですし、製品の規約を読みたいなら元の文面が必要です。道具を増やす前に、仕事で最後に提出するものを一つ決めておくと迷いません。

評判はどう? 古いアプリの感想を読むときの注意

プラグインを選ぶとき、評判も気になります。ただ、サービス本体のレビューと、ChatGPTから接続して使った感想は別です。さらに、過去のChatGPTアプリやコネクターの体験を、現在の機能の採点に使うのも無理があります。

利用者の声は投稿時点の個別の体験で、現在の動作や利用者全体の評価を示すものではありません。

2026年10月23日に、接続して使った経験に触れる公開投稿・記事を6件読みました。2025年の体験と2026年の不具合報告が混在しているため、日付と対象をそろえて載せます。

対象・体験の時期 よかった点・困った点 試すときに見るところ
Photoshop連携・2025年12月11日 TechRadarの試用記事では、商品写真の背景除去や仕事用ヘッダーづくりを便利と評価 まず背景除去など、狙いが一つの編集を頼む
Photoshop連携・2025年12月13日 Digital Camera Worldの写真家による試用では、光や効果の一部を評価しつつ、操作の制約を指摘 必要な細かい編集まで扱えるか確認する。現在のAdobe全体の機能とは同一視しない
Figma連携・2026年10月4日 Figmaフォーラムの投稿で、突然接続できなくなったとの報告。解決は確認できていません 最初に接続し、対象ファイルを扱えるか確かめる
Canva連携・2026年10月5日 OpenAIコミュニティの投稿では、プレビューや変更の確認・承認が進まないと不満 出力を見るだけでなく、変更後の確認まで試す
Spotify連携・2025年10月8日 Redditの投稿と返信では、知らない1990年代のバンドに出会えたという声と、Spotify単体より価値を感じないという声 いつもの検索で見つからない条件を伝え、提案を聴き比べる
複数アプリ・2025年12月30日開始のスレッド Redditの議論では、Figma・FigJamの課題整理図やキャンバスが時短になったという声。一方でBooking.comは直接使う場合との差を感じないという声も。返信の正確な日付は確認できていません いつものサービスを直接開く場合より、どの作業が短くなるか比べる

この声から次に確かめたいのは、「サービスが人気か」よりも、接続後の作業で詰まりそうな場所です。認証できるか、作ったものを確認できるか、必要な編集操作があるか。自分なら、大事な仕事を持ち込む前に、この3点を小さな依頼で確認します。

たとえばデザインなら、1枚作って終わらせず、「見出しだけ直す」「リンク先で開く」まで試す。宿探しなら、候補の条件を変え、予約サイトで詳細を確認するところまで進める。口コミで気になった点を、自分の環境で確かめる使い方です。

最初は1個つなぎ、小さな依頼から試す

気になるものが見つかったら、公開カタログの掲載ページで提供元と説明を確認し、導入・接続へ進みます。サービスへのログインや権限の確認が出たら、接続先のアカウントと、読み書きする対象を見てください。

導入後は新しいチャットを開いて使い始めます。詳しい手順はOpenAIのプラグイン利用ガイドを確認してください。

最初の依頼は、「何を」「何のために」「どこへ残すか」をそろえると使い道がはっきりします。

依頼例:この企画メモをもとに、社内で検討するイベント告知案をCanvaで作って。あとから文言を編集できる形にして、確認用のリンクを教えて。

外部サービスのアカウント、必要なプラン、生成クレジット、組織の利用設定は個別に確認が必要です。各サービスの最新料金、日本で使える機能、日本語での動作は、接続前に個別の案内で確認してください。

まだ接続しなくてよいのは、一般的な相談や文章のたたき台だけで足りる人です。CRMに実データがない、旅行アプリに予定を保存していない、外部の編集画面で仕上げる予定がない。そうした状態なら、先に通常のチャットでやりたいことを詰める方が早いこともあります。

普段使っているサービスが、この30個に一つあるなら、まずそこから。いつもの資料、デザイン、記録を使い、完成したものをいつもの場所へ戻す。その往復が短くなるプラグインを選んでください。