「2.2帖あるなら入るだろう」。バイク収納で、その決め方は少し怖いです。ドッとあーるコンテナのBKは、同じ2.2帖でもタイプ1とタイプ2で高さが違います。

自分なら、月額を見る前に愛車の装備込み外寸で候補を絞ります。扉幅・奥行・高さのどれかが足りなければ、その条件のまま契約へは進まない。数値を通過した型だけ、希望物件で試し入れを相談する順番です。

愛車はミラー・ケースを含めて測る

装備を付けたまま保管したいなら、その状態の最大幅・全長・高さを控えてください。車種カタログの寸法だけでは、後から付けたミラー、ハンドガード、サイドケース、トップケースまで含むとは限りません。

測るのは、まず次の箇所です。

  • 最大幅:左右で最も出ている部分。扉を通る際のミラーやケースも含める。
  • 全長:前後で最も出ている部分。収納した状態のケースやキャリアも含める。
  • 高さ:スクリーンやミラー、積載物など最も高い部分。

この値と、通過する入口・保管する室内の両方を照合します。公式表の「開口(横幅)」と「扉の横幅」は別欄です。広い方の数字だけ見て通れると判断しないでください。

なお、車体を傾ける、ハンドルを切る、装備を外すことで通るかは、ここでは判定しません。重い車体を無理に動かせる前提で区画を選ぶのは避けたいところです。

仮想3車両をBKに当てはめると、6条件を除外できる

扉幅が足りるだけでは候補に残せません。下の仮想Aは、BKタイプ2の扉幅より細い一方、高さが公式仕様を超えます。タイプ番号を上げれば解決する、とは言えないんです。

まず、計算に使った公式値です。すべてmmで、BK1・BK2・BK3は公式のBKタイプ1・2・3を短く表したものです。

公式仕様 BK1・2.2帖 BK2・2.2帖 BK3・2.3帖
扉の横幅 1,150 1,200 1,200
開口の横幅 1,300 1,300 1,400
奥行 2,500 2,700 2,700
高さ 2,200 1,750 2,300

出典:公式バイク収納ページ、2026年10月18日確認。タイプや物件により寸法が異なる場合があります。「高さ」は公式の項目名であり、扉の有効高として確認した値ではありません。

次は実在車種ではない説明用の仮想例。外寸は装備込みとして置き、直進・直立・装備を外さない前提で計算しました。式は「公式寸法−仮想外寸」。幅には扉幅を使い、差が0以下の項目が一つでもあれば候補から除外します。

仮想車両・幅×長さ×高さ(mm) 型 幅の差 奥行の差 高さの差 この条件での判断
A・1,180×2,400×1,800 BK1 −30 +100 +400 扉幅で除外
A・同上 BK2 +20 +300 −50 高さで除外
A・同上 BK3 +20 +300 +500 現地確認へ
B・1,100×2,600×1,600 BK1 +50 −100 +600 奥行で除外
B・同上 BK2 +100 +100 +150 現地確認へ
B・同上 BK3 +100 +100 +700 現地確認へ
C・1,250×2,400×1,600 BK1 −100 +100 +600 扉幅で除外
C・同上 BK2 −50 +300 +150 扉幅で除外
C・同上 BK3 −50 +300 +700 扉幅で除外

公式値を入力してPythonで計算した結果、9条件のうち6条件を除外、3条件を現地確認へ残しました。差は左右それぞれの隙間ではなく、寸法全体の差です。AとBK3の幅の差は全体で20mm。これを「余裕あり」とは呼べません。

ここが、この表の使いどころです。入る型を保証する表ではなく、今の前提では選べない型を先に落とす表。正の差でも、押し歩く人の立ち位置、入口前の旋回、段差、スロープ上の姿勢変化、棚との干渉は計算していません。公式値だけで決められる範囲は、そこまでです。

専用BKと一般屋外型で、スロープの条件が違う

スロープ付きで探すなら、まず専用BKがある物件を確認します。一般屋外型を選ぶ場合は、貸出の有無・適合・費用を見積に加えて確認してください。

公式のバイク収納案内では、専用ガレージに折りたたみスロープと棚が付属し、一般屋外型には標準で付かないと説明しています。公式FAQのスロープ貸出費用は5,000円(税抜)。いずれも2026年10月18日確認です。

この貸出費用を、スロープ付きBKにも一律で追加しないこと。逆に、一般型の月額だけで予算を決めないこと。見積では希望区画を指定し、スロープ代、税込の支払額、その他の初期費用をまとめて出してもらうと混同しません。

一般型は物件ページの数値を使います。たとえば武蔵村山伊奈平の4Sは、幅140cm・奥行230cm・高さ230cmと表示されています(2026年10月18日確認)。これはBKの仕様表とは別の区画です。幅140cmを、そのまま扉の有効幅140cmとして使うことはできません。

棚も見落とせません。奥まで車体を入れられるか、ミラーやケースが棚に当たらないか。床の寸法だけでなく、使いたい高さに何が出ているかを現地で見てください。

見学と見積には、この条件を渡す

寸法で候補が残ったら、希望店舗・型・可能なら部屋番号を指定して、試し入れできる日時と初期費用を問い合わせます。公式バイク収納案内にも、見学時に愛車を試しに収納できる旨があります(2026年10月18日確認)。空室や対応条件は予約時に確認してください。

問い合わせ前のメモは、次の項目で十分具体的になります。

伝えること 控える内容
希望物件 店舗名・区画型・部屋番号、保管開始日
車両 車種名に加え、装備込みの幅・全長・高さと単位
外す装備 ケースやミラーを毎回外す予定があるか、そのまま保管したいか
入口と動線 扉の有効幅・有効高、入口前の旋回、段差、押し歩く位置
庫内 棚の位置、車体・装備との干渉、施錠後に扉が閉まるか
スロープ 付属か貸出か、車両への適合、設置・収納方法、税込費用
支払い 希望期間の初期費用・継続費用・終了時費用。短期ならその期間を明示

武蔵村山伊奈平の物件別フォームには、見学・初期費用などの問い合わせ項目があります(2026年10月18日確認)。ここは経路の例なので、別店舗を探す場合は、その店舗の詳細ページから問い合わせてください。物件を特定した方が、必要な入口寸法やスロープの回答につながります。

自分なら「このバイクは入りますか」だけで終わらせず、外寸と残したい装備を渡します。数字を共有してから現地で確かめる。その方が、見学で何を見ればよいかもはっきりします。

整備場所が欲しい人は、用途の回答を先にもらう

庫内で長時間の整備をすることが目的なら、寸法が合っても、その用途で契約できるかを先に確認してください。

公式のバイク案内にはメンテナンス利用の紹介がある一方、公式FAQでは、原則として庫内作業を遠慮し、荷物の出し入れ以外は行わないよう案内しています(2026年10月18日確認)。案内の対象や物件ごとの条件を、この調査では解消できていません。宣伝の一文から「どこでも整備できる」と広げるのは避けます。

毎回の装備着脱が負担になる人、押し歩きの場所を現地で確かめられない人も、寸法の差だけで即決しない方がいいです。近い店舗があるか、希望の専用型があるかを探し、保管する状態の愛車で試し入れまで相談する。契約は、その答えがそろってからです。

公開資料を取得した調査。実車の搬入・現地測定・申込み・契約は行っていない。未確認なのは、希望区画の実際の有効寸法・棚位置・スロープ適合・見積総額です。本文の計算は、現地での適合確認に代わるものではありません。