Dockerを動かしたいだけなのに、管理画面付きの構成まで選べる。ここで迷うなら、先に決めたいのは「何GBにするか」より「アプリをどう管理したいか」です。

自分なら、コマンドで構成を管理する予定ならDocker単体、アプリやドメインをWeb UIから管理したいならDokployを候補にします。ただし、どちらもサーバーの運用は自分に残ります。最低メモリは、入れたいアプリが安定して動く保証ではありません。

1GBと2GBの差は、管理する仕組みの差

CLIで管理するなら最低1GBのDocker、Web UIからデプロイやドメインを管理したいなら最低2GBのDokployが出発点です。公式の構成を同じ表に置くと、単にメモリを増やす選択ではないと分かります。

比較項目 Dockerテンプレート Dokployスタートアップスクリプト
対応OS Ubuntu 24.04 Ubuntu 24.04 LTS
資料上の最低メモリ 1024MB(1GB) 2GB
その他の最低要件 本記事ではメモリ条件を比較 CPU 2コア、ディスク30GB
主な構成 Docker CE 29.2.1 Docker Swarm、Dokploy、内部用PostgreSQL・Redis、Traefik
管理の入り口 SSHとDockerコマンド SSHで準備後、Web UI
公開の準備 アプリ構成と必要ポートを自分で設定 setup・start、管理者作成、HTTPS設定などを実施

DokployのPostgreSQLとRedisは管理基盤の内部用です。表の「同梱」を見て、自分のアプリ用データベースまで設計済みと考えない方がいい。必要なサービス、保存容量、バックアップは別に決めます。

ここで比べているのは公式が示す最低構成です。1GBのDockerが2GBのDokployと同じアプリ負荷に耐える、という比較ではありません。ビルドやデータベースも同居させるなら、アプリ側の必要量を足して検討してください。

出典:Docker公式仕様・Dokploy公式仕様(確認日:2026-10-18)。

初回244円差、更新すると496円差になる

まとめトク1ヶ月契約で最低要件の構成を選ぶなら、初回は1GBと2GBの差が244円、更新時は496円です。初回の安さだけで見ると、この違いを見落とします。

料金の条件(税込) Docker最低構成・1GB Dokploy最低構成・2GB 2GBに増やす差額
時間課金の月額上限 1,065円 2,033円 968円
まとめトク1ヶ月・初回 763円 1,007円 244円
まとめトク1ヶ月・更新 763円 1,259円 496円

編集担当が公式料金を抽出し、「2GBの料金−1GBの料金」をPythonで計算しました。たとえば更新時は1,259−763=496円です。時間課金の行は月額上限で、短時間利用の請求額ではありません。まとめトクは同じ1ヶ月契約にそろえ、他の契約期間の月額表示を混ぜていません。

お、初回なら244円で管理画面のある構成を選べる。でも、使い続ける判断は更新額で見たいところです。Web UIを使わずコマンドだけで管理するなら、Dokployの管理基盤まで抱える理由は薄くなります。逆に、Web UIでアプリを管理したいなら、そのための構成を含む2GBから考える。この順番なら、安い方を先に選んでから目的を合わせずに済みます。

この差額は管理画面の利用料ではなく、最低要件を満たすVPS本体の料金差です。Docker単体でも2GB以上を選べます。同じ2GBなら、本体プランの料金をこの表の差額として重ねて払うわけではありません。

追加オプション・ドメイン・バックアップ・作業費は含みません。キャンペーンや契約条件は変わるので、申込時は初回と更新の両方を確認してください。出典:ConoHa VPS 料金・スペック(確認日:2026-10-18)。

管理画面があっても、公開までの作業は残る

Web UIが欲しい場合でも、SSH接続や初期設定を避けたいだけならDokployを即決しない方がいいです。公式手順では、作成直後のサービスは停止しています。セットアップして起動し、管理者を作成して、HTTPSを設定する工程が続きます。

契約前に決めること Docker単体 Dokploy
通信許可 OS側は初期状態でSSHの22番のみ。VPS側のセキュリティグループも確認 公式の必要ポートを確認し、セキュリティグループを設定
管理者 SSH認証とアプリ側の認証を設計 起動後、速やかに管理者アカウントを作成
HTTPS 公開するアプリに合わせて構成 ドメインのDNSとWeb UIのHTTPS設定を行う
復旧 保存対象と復元手順を決める Web UIや内部データも含め、保存対象と復元手順を決める

Dockerのポートを許可することと、HTTPSを使えるようにすることは別の準備です。Dokployにも初回の管理者作成があり、公式は未作成のまま公開する危険を説明しています。手軽さを選ぶ場合も、この作業を引き受ける前提で考えます。

復旧の行は編集上の確認項目です。今回、公開資料の比較であり、構築性能・実請求・復元の成功は実測していません。何人まで使えるか、どのアプリが1GBで安定するかは未確認です。

出典:Docker公式仕様・Dokploy公式仕様(確認日:2026-10-18)。

MCP目的なら、操作したい対象を分ける

ConoHaのVPSをAIから操作したい場合は、公式のMCP Serverを先に確認します。公式が案内するのは、AIエージェントからConoHa VPSのリソースを操作するための仕組みです。それを使うだけなら、自作MCPアプリの公開と同じ話にはなりません。

一方、自分が作ったMCPアプリをDocker上で動かして外部から使いたいなら、そのアプリの必要メモリ、認証、公開方法を決めます。本記事の1GBはDockerテンプレートの最低要件で、自作アプリの推奨容量ではありません。

出典:ConoHa MCP Server(確認日:2026-10-18)。

申し込む前に、管理方法と更新額を決める

コマンドで管理するならDocker単体。Web UIでデプロイやドメインを扱いたいならDokploy。この使い方を決めてから、最低要件とアプリに必要な余裕を合わせてプランを選びます。自分なら、使わない管理画面のために構成を増やすことはしません。

2026-10-18には公式申込入口で、新規利用者向けのメールアドレス入力と認証コード送信ボタンの表示を確認しました。登録・注文はしておらず、ログイン後の在庫や構築完了を保証する確認ではありません。

料金表を開いたら、選んだメモリ、料金方式、契約期間、初回額、更新額を順に照合してください。管理の仕方と継続費用が合ってから契約する。それが、この二つを選ぶ基準です。