XServerアカウントにSSH Keyを登録した。それなのに、いつものVPSへ新しい鍵で入れない。
ここで混ざりやすいのは、アカウントに公開鍵を保管する操作と、VPSのOSへその鍵を登録する操作です。新規作成のときと、すでに動いているサーバーを変更するときでは、たどる手順が違います。
既存サーバーのデータを残したいなら、「鍵を選び直すためにOSを入れ直す」は先に選びません。今使える入口を残し、新しい鍵が通るところまで確かめます。
新規作成と既存サーバーでは反映先が違う
既存サーバーなら、SSH Keyへの登録後にOSの公開鍵管理ファイルへ反映する手順が残ります。登録一覧に名前が見えるだけで、すべてのVPSへ使えるようになったとは考えないでください。
| 作業する状態 | 鍵を選ぶ・登録する場所 | サーバー側で確認すること |
|---|---|---|
| 新規VPSを作る | 申込画面のSSH Key | 選んだ公開鍵と対になる秘密鍵でrootへ接続 |
| OSを再インストールする | 再インストール画面のSSH Key | 作成後のOSに合う認証方法で接続 |
| 既存VPSの鍵を変更・追加する | アカウントのSSH Keyと、VPS内の設定 | 既存の認証で入り、対象ユーザーのauthorized_keysへ反映 |
| 一般ユーザーで使う | そのユーザーの公開鍵管理ファイル | rootへ登録した鍵と混同しない |
SSH Keyの公式手順とSSH接続方法を2026-10-25に照合しました。表は設定する時点と対象ユーザーをそろえた比較です。
新規申込・再インストール画面で指定する鍵はroot用です。既存サーバーは、現在の認証でrootとして入り、コピーした公開鍵を管理ファイルへ追加する手順になっています。
ここ、地味ですが大きな違いです。新しい鍵の名前を作ることと、接続を許可することは別の作業。鍵を作り直し続ける前に、どちらまで終えたかを確かめます。
既存サーバーの鍵変更は実機で試していないので、現在の接続と復旧手段を残して作業してください。
自動生成とインポートで、保管するものを分ける
自動生成の秘密鍵は、登録したときに1回だけダウンロードできます。後から一覧で公開鍵を見られることと、秘密鍵を取り直せることは違います。
| 登録方法 | サービスへ登録するもの | 手元で保管するもの |
|---|---|---|
| 自動生成 | 作成された公開鍵 | 登録時にダウンロードした秘密鍵 |
| インポート | 自分で用意した公開鍵 | その公開鍵に対応する既存の秘密鍵 |
自動生成・インポートの説明(2026-10-25確認)では、インポート時に秘密鍵は生成されないことも案内されています。
公開鍵の文字列だけを控えていても、手元の秘密鍵の代わりにはなりません。ファイルの場所、用途、対象ユーザーを自分が分かる形で管理し、秘密鍵をチャットや問い合わせ本文へ貼らないようにします。
パソコンの買い替えや故障も考えるなら、安全に保管する方法を決め、取り出せることまで確認します。誰でも読める共有フォルダへ複製する、という意味ではありません。
今の接続を閉じる前に、新しい接続を試す
鍵を追加したあとは、今つながっている作業用の接続を残し、別の接続で対象ユーザーと新しい秘密鍵を指定して確かめるのが、自分なら選ぶ進め方です。これは締め出しを避けるための作業案で、実機で成功を確認した手順ではありません。
- どのVPSの、どのユーザーへ追加するか決める。
- 現在の認証で接続し、元の設定を控える。
- 公式手順に沿って対象ユーザーへ公開鍵を追加する。
- 別の接続で、新しい鍵を指定してログインする。
- 必要な操作ができることを確かめてから、古い鍵を残すか削除するか決める。
公式の既存サーバー手順には、パスワード認証の無効化も任意の操作として載っています。新しい鍵での接続を確かめる前に、今使っている認証方法を閉じないでください。鍵認証の設定(2026-10-25確認)。
また、接続するユーザーが違えば、公開鍵を置く場所も違います。rootの鍵が通ることだけで、一般ユーザーの設定まで終わったとはいえません。
タイムアウトと認証拒否を分ける
新しい鍵で入れない場合も、鍵の問題とは限りません。公式の接続手順は、IPアドレスの確認とパケットフィルターのSSH許可を事前準備に挙げています(2026-10-25確認)。標準の接続先ポートは22で、待受を変えている場合は変更後の番号です。
OSやアプリイメージで設定が違うことがあるため、手元の契約と待ち受けポートを先に確認してください。
応答がない場合は、相手のIPとポート、通信の許可を先に見ます。認証で拒まれる場合は、ユーザー、秘密鍵、公開鍵の登録先へ戻ります。登録素材にも、データをアップロードする段階でSSHにつながらず困ったという反応がありました。「転送したい作業がある」ことと「接続の準備が終わった」ことを分けておくと、予定を立て直しやすいです。
秘密鍵がないと分かったら
登録一覧から秘密鍵を再ダウンロードできる前提で進めないでください。まず安全な保管場所や別の作業端末に残っているかを確認します。そのうえで、現在使える認証や、契約の管理画面から使える復旧手段を確認します。
この原稿では、秘密鍵をすべて失った環境での復旧操作は試していません。今使える入口もない、データを消せない、という場合は、その条件を添えて公式サポートや管理担当へ相談します。OSを入れ直すことを、単なる鍵の交換として扱わないでください。
鍵の保管やOS内の設定を自分で管理する予定がない人は、サーバー管理を任せられる環境も候補になります。既存VPSを使い続けるなら、まず登録先と反映先を分け、新しい接続が通ったところを作業の区切りにしましょう。





