自分の写真やイラストを、カレンダーにして販売したい。TOLOTは使えるのか?

公式ヘルプでは、作った商品の販売行為自体に特別な禁止を設けていません。ただ、販売できることと、欲しい仕様で必要な数だけ作れることは別です。

同じ内容を3部なら通常注文が候補。製品管理用のQRコードを入れずに作りたいなら、同一データ4部からのTOLOT for Businessが候補になります。PDFから初めて作る場合は、本発注に加えて試刷の費用も必要です。

自分が先に決めるのは、売値より「同じ原稿を何部作るか」。ここを曖昧にすると、4部のつもりが、4種類それぞれの最低部数を抱える話になってしまいます。

3部か4部かに加えて、原稿が同じかを決める

同一データ3部でQRコードを許容するなら通常注文、同一データ4部以上でQRコードなしを希望するならBusinessが候補です。次の表は、公式の注文条件を具体例へ当てはめた選び方です。

販売用に作るもの 製品管理用QRコードの希望 候補になる経路 先に確かめること
同じ内容を3部 あってもよい 通常注文 通常商品で表現したい内容を作れるか
同じ内容を3部 入れたくない 条件に合う経路なし Businessで4部作り、予備を持つか見直す
同じ内容を4部 入れたくない Business 注文済み原稿かPDFかを選ぶ
同じ内容を10部 入れたくない Business 原稿を先に試し、販売用10部を別に確保する
4種類を各1部、合計4部 入れたくない 合算ではBusinessの対象外 同一データごとに必要部数を考え直す

「全部で4部」ならよいわけではないんですね。

Businessの注文単位は中身がまったく同じデータです。表紙や中の写真が違うものをまとめて数えることはできません。通常注文なら1部から作れますが、製品管理用コードは固定位置に入り、BusinessではQRコードや製造番号が印刷されません。

QRコードがあるから販売禁止、という意味ではありません。販売の可否は利用条件、QRの有無は仕上げの条件として分けて決めます。通常の卓上カレンダーについて、BusinessのFAQはコードを同梱・付属のシートに印刷し、カレンダー部分には印字しないと説明しています。毎月の写真にコードが乗ると決めつけず、該当商品の印刷位置も見てください。

公式の注文条件から選び方を整理しており、実際の注文や印刷の仕上がりは試していません。

出典:Businessの注文単位・QRコードの扱い、通常卓上カレンダーの販売・仕様(確認日:2026-10-22)。

初回PDFは、販売用4部のほかに試刷の1,130円を足す

スタンドありの卓上カレンダーをPDFで初めて入稿し、試刷1部をネコポスで受け取る想定なら、販売用4部の製造まで3,530円、10部なら7,130円です。本発注とは別に、試刷の商品代と原稿確認手数料、試刷の送料を足しています。

費用・部数 販売用4部の想定 販売用10部の想定
本発注の商品代 600円×4部=2,400円 600円×10部=6,000円
本発注の配送手数料 無料 無料
試刷の商品代 600円×1部=600円 600円×1部=600円
初回原稿確認手数料 300円 300円
試刷のネコポス送料 230円 230円
初回の合計 3,530円 7,130円
販売用1部あたりに配分 882.5円 713円

本発注の単価は600円。でも、4部の小さな販売なら初回費用を割り振った時点で1部882.5円になります。

試刷の1,130円は、600円+300円+230円。これを販売用4部に配分すると1部282.5円、10部なら113円です。部数を増やせば本体の単価が安くなる、という計算ではありません。同じ初回費用を何部へ割り振るかの違いです。Businessは数量による割引を行っていません。

計算は、本発注部数をnとして、合計=600×n+600+300+230、販売用1部あたり=合計÷n。公式価格から入力を抜き出し、Pythonで4部・10部の想定を計算しました。試刷は確認用に残し、売る数に含めていません。

試算はスタンドあり卓上カレンダーのPDF入稿で、試刷を1部、ネコポスで受け取る場合です。

この金額に、購入者へ送る送料や梱包材、販売サイトの手数料は含めていません。

4部だけ販売する計画なら、単価600円から利益を計算し始める前に、この初回費用を戻しておきたいです。販売用を増やして配分額を下げても、売れ残りを引き受ける負担は増えます。売れる見込みの部数から決めます。

出典:BusinessのPDF単価とテスト印刷費(確認日:2026-10-22)。

アプリで作った原稿を使うなら、先に注文する1部を忘れない

TOLOTアプリで作れる内容なら、先に1部を注文し、その注文データからBusinessへ発注する経路があります。PDFの自由なデザインを必要としない人はこちらも候補です。

スタンドあり卓上の通常デザインは、注文済み原稿を使うBusiness本発注で1部500円。PDF入稿の600円とは別の料金欄です。「どちらも卓上だから同じ値段」と見ないようにします。

ただし、この経路には元になるアプリ注文が必要です。本発注の単価×販売用部数だけを、初めて作るときの全支出にはできません。最初の1部で写真の見え方や内容を確認し、販売用に必要な部数はそのあとに分けて考えます。

通常注文の送料は公式ページ間で記載が異なるため、ここでは送料込みの総額を比べていません。

すでに注文した原稿を使う人と、今から最初の1部を作る人では出発点が違います。注文済み原稿があるならそのデータを使えるか、新規なら先行注文も含めた支払いを公式で確認してください。

出典:注文済み原稿入稿の定義と単価、通常注文の配送条件(確認日:2026-10-22)。

原稿を直す余地と、購入者へ送る時間も残す

PDFの初回はテスト印刷が必要なので、本発注分が完成するまでを一度の発送と考えない方が進めやすいです。試刷を受け取り、原稿を確かめてから本発注する流れを販売日より前に置きます。

写真の色や文字の位置を直すことになれば、当初の試算どおりに終わるとは限りません。ここで示した金額は、試刷1部で確認を終える想定です。修正後の再確認が必要なら、その条件と追加費用を問い合わせてから進めます。

発送予定にも注意が要ります。Businessの「最短3営業日出荷」の説明には、11月から翌年1月は対象外という注記があります。出荷から購入者に渡るまでには、自分が受け取って梱包する時間と、販売先へ送る日数も残っています。年末販売なら、短い出荷日数だけで告知日を決めたくありません。

出典:Businessの注文条件と繁忙期の注記、PDFの初回試刷(確認日:2026-10-22)。

1部ずつ違う作品を売りたいなら、同一原稿の大量注文は選ばない

異なる作品を各1部だけ作りたい人には、同一データ4部からというBusinessの買い方は合いません。QRなしだけを理由に必要以上の部数を抱える前に、原稿ごとの販売予定を見直します。

通常注文は1部から。Businessは同じ中身を4部から。PDFの初回は試刷を別に用意する。この順に分けると、選ぶ経路がはっきりします。

販売する画像の権利を持っていることも前提です。公式が商品の販売を認めていても、第三者の著作権や肖像権などを侵害してよいことにはなりません。個別の作品についてはTOLOTの利用規約も確認してください。

必要部数と原稿が決まったら、通常卓上カレンダーの公式ヘルプか、Businessの注文条件へ。飾る場所に合う形式から迷っている場合は、先にTOLOTカレンダーの種類の選び方を読むと、製造経路の前提を決められます。