PCを閉じたあとも、Claude Codeに作業を続けてほしい。

そのためにConoHa VPSを借りるなら、まず公式クラウドセッションで同じ仕事ができるかを確かめたいです。いまは、手元のPCを閉じても処理を続ける公式の実行環境があります。

自分がVPSを選ぶのは、そこへ置いておきたい環境があり、自分で管理する手間を含めても得になるときです。プランの安さより先に、この順番で考えます。

PCを閉じたいだけなら、公式クラウドから試す

PCを閉じた後もコード修正を進めたいなら、最初の候補は公式クラウドセッションです。手元のClaude Codeを別の端末から操作するRemote Controlとは、実際に処理する場所が違います。

比べること 手元のPC+Remote Control Anthropicの公式クラウドセッション ConoHa VPS上のClaude Code
コードやツールを実行する場所 手元のPC クラウドの実行環境 自分が契約したVPS
手元のPCの電源を切った後 そのPCでの処理は進まない クラウド側で作業を続けられる VPS側の実行プロセスを維持する構成が必要
環境を用意する担当 自分 提供されるクラウド環境を設定 OS・ツール・認証・保存先を自分で管理
実行環境の追加費用 PCの電気代など クラウドVMの別料金はなし VPS本体と選んだオプション
契約・認証で確かめること Remote Control対応のサブスクリプション 自分のプラン・席種・組織での利用可否 Claude側の契約とVPS上で使う認証方法

同じ「スマホから続きを見る」でも、スマホが計算するわけではありません。Remote Controlは、動いている手元のセッションにつなぐ窓口です。Remote Controlが再接続できても、PCの電源が切れている間に処理が進むわけではありません。

公式クラウドは、Pro・Max・Teamと、対象の席種や権限を持つEnterpriseで利用できます。クラウドVMの別料金がなくても、Claudeのプラン料金や利用上限は残ります。すでに対象プランを使っていて、必要な作業がそこで済むなら、VPS契約を追加する理由は小さくなります。

ここは、先に知っておきたいところでした。PCを閉じるための費用と、自分専用の環境を持つための費用は、分けて考えられます。

この表は、同じコード修正をどこで実行するかの条件比較です。処理速度や完了率を測って順位を付けたものではありません。

出典:公式クラウドセッション・Remote Controlの実行場所と利用条件・ConoHaのClaude Codeテンプレート(確認日:2026-10-23)。

VPSに残したいものを、一度書き出す

同じ作業環境へ何度も戻りたい場合は、VPSを持つ価値を検討できます。ただ、「自分の環境が必要」で止めず、何を残したいのかまで具体的にしたいです。

たとえば、修正対象のコード、開発用DBとそのデータ、特定のツール設定、作業途中の生成物。これらを毎回用意する手間が困りごとの中心なら、環境を保つ方法にお金を払う意味があります。

一方、コードを取得してテストを走らせるだけなら、セットアップ手順を用意して公式クラウドで再現できるかを先に試せます。クラウドで扱える設定や接続先は実際の環境で確認し、満たせない条件を見つけてからVPSと比べます。VPSへ移せば、社内の接続先や手元のファイルを自動で使えるわけでもありません。

自分なら、次のように整理します。

いま困っていること 先に試すこと VPSを検討する理由が残る条件
PCを閉じるとコード修正が止まる 公式クラウドで同じ修正を依頼 必要なツールや接続条件を満たせない
毎回の環境準備に時間がかかる 準備手順をまとめ、再現できるか確認 状態を保つ方が、管理の手間を含めても楽
手元と同じファイルを外出先で触りたい 手元のPCを動かしたままRemote Control PCを常時動かせず、必要な環境をVPSへ移せる
モデルの利用上限に達してしまう Claude側の利用状況と契約を確認 VPS購入だけでは解決しない

ここで残った理由が「なんとなく24時間動かせそう」だけなら、まだ契約を急がなくてよいと思います。自分で残したい状態がはっきりすると、必要な容量、保存方法、復旧する範囲まで決めやすくなります。

実行場所と認証・利用枠の条件は公式クラウドの案内とPro・MaxでのClaude Code利用で確認しました(確認日:2026-10-23)。表の選び分けは、その条件を使った自分の判断です。

Claude Codeの公式要件は4GB以上

ConoHa VPSへ置くなら、Claude Codeの公式要件を満たす4GB以上を出発点にします。安い小容量プランの表示だけを見て、1GBや2GBで十分とは決めません。

Anthropicの公式要件には、RAM 4GB以上、x64またはARM64、インターネット接続が挙がっています。対応OSにはUbuntu 20.04以上などが含まれます。ConoHaの現行Claude CodeスタートアップスクリプトはUbuntu 24.04 LTS向けで、Claude CodeとNode.js 22などを用意する構成です。

4GBはClaude Codeの動作要件です。ビルドや別のアプリを同時に動かせる余裕までは分かりません。大きいビルド、DB、複数の作業を同居させる予定なら、その負荷も入れた状態で確認してから容量を決めます。今回はVPS上のメモリ使用量、処理速度、メモリ不足による終了を測っていません。

テンプレートでインストールできても、認証や作業の指示は別に必要です。導入が簡単なことと、留守中の仕事を任せられることは、一つずつ確かめたいです。

出典:Claude Codeのシステム要件・ConoHaのClaude Codeテンプレート仕様(確認日:2026-10-23)。

4GBの費用は、更新額とモデル代を分けて見る

Linuxの4GBプランを1台持つ場合、まとめトク1ヶ月契約の更新額は税込2,189円です。初回の割引額だけで、毎月の負担を決めないようにします。

4GB・4コア・SSD 100GBの条件 VPS本体の表示額(税込) 見落としたくないこと
時間課金 6.6円/時、月額上限3,608円 Claudeを使わない時間も、契約が続く間は料金が発生
まとめトク1ヶ月・初回 1,752円 2026年10月29日までの初回キャンペーン表示
まとめトク1ヶ月・更新 2,189円 初回と同じ割引額ではない

初期費用は無料です。まとめトクは選んだ期間分の前払いで、途中解約はできません。更新しない場合は契約期間満了後にサーバーが削除されるため、残したいデータの扱いまで確認します。料金は2026年10月23日に確認しました。初回の割引と更新後の料金を分けて見てください。

時間課金で数えるのはClaudeが考えていた時間ではなく、VPSを契約していた時間です。停止しても本体の料金は変わりません。利用時間による保持費の計算は、時間課金と停止保持の記事で扱っています。

そして、この表はVPS本体だけの費用です。Claude側のサブスクリプションやAPI利用料、選んだバックアップなどのオプションは別に見積もります。同じClaudeプランで同じ仕事ができるなら、モデル代を共通の費用として分け、VPSを追加する分を比べられます。

APIを選ぶとProやMaxとは別の利用料がかかります。認証先と請求先を両方確認してください。すでにProやMaxを使っている場合も、VPS側にAPIキーを設定すると、サブスクリプションを使うつもりだったのに請求経路が変わることがあります。

出典:ConoHa VPSの料金・停止中の課金について・Claude CodeのプランとAPI課金(確認日:2026-10-23)。

保守に月30分かかるなら、取り戻したい時間は74分

時間の価値を仮に3,000円/時と置くなら、更新額2,189円を埋めるには月44分以上の時間短縮が目安です。さらに保守へ月30分使うなら、必要な短縮は月74分以上になります。

お、44分なら届きそう。……と思っても、自分がサーバーの面倒を見る時間は戻しておきたいです。更新や調べものに時間を使えば、その分も含めて比べることになります。

公式の更新月額を入力し、時間の価値と月の保守時間を変えてPythonで計算しました。下表は実際に短縮できた時間ではなく、VPS費用と保守時間を埋めるために必要な短縮時間の試算です。分単位の数値は、必要量を下回らないよう切り上げています。

自分で置く時間の価値 保守0分/月 保守30分/月 保守60分/月
1,000円/時 月132分以上 月162分以上 月192分以上
3,000円/時 月44分以上 月74分以上 月104分以上
5,000円/時 月27分以上 月57分以上 月87分以上

計算式は、2,189円 ÷ 時間の価値(円/時)× 60 + 月の保守時間(分)です。たとえば3,000円/時・保守30分なら、2,189÷3,000×60+30=73.78分。月74分以上、作業の手間を減らせるかで見ます。

大事なのは、何と比べて減る時間なのかです。公式クラウドでも同じ仕事が終わるなら、VPSが手元のPCより便利でも、その便利さをすべて追加の価値に数えないようにします。VPSへ置いたことで減る準備ややり直しを、実際に使える代替手段と比べます。

もう一つ、仮の例で確かめます。3,000円/時で月60分の手間が減り、保守に30分使ったなら、差し引き30分の価値は1,500円。更新月額2,189円に対して689円足りません。月120分減って保守が30分なら、差し引き90分の価値から月額を引いて2,311円残ります。

この二つの例は、同じVPSでも使い方と保守の負担で選ぶ理由が変わることを確かめるためのものです。時給を決めるようで気が進まなければ、「月に何分までなら環境の管理に使いたいか」から考えてもよいと思います。

初回の設定時間、モデル代の差額、有料オプション、実請求の端数処理は、この表に入れていません。必要なら追加費用と保守時間へ足してください。試用後は、見込みだった短縮時間と、実際に自分が使った時間を入れ替えて再計算できます。

計算に使った税込2,189円はConoHa VPSの4GB・まとめトク1ヶ月の更新料金です(確認日:2026-10-23)。

サーバーが動いていても、仕事が止まる場面はある

VPSを24時間動かす場合も、操作承認・認証・モデル利用枠をそれぞれ確かめます。ホストの電源が入っているだけで、依頼した作業が最後まで進むとは限りません。

止まっているところ 最初に見るもの VPSを追加して解決するか
手元のPCの電源 実際にコードを実行する場所 VPS側へ移した処理なら、手元PCの電源から切り離せる
SSHの接続 接続を閉じた後も、実行先のプロセスが残る構成か 接続と実行プロセスの維持は別に確認する
操作の承認待ち Claude Codeの許可設定と、いま止まっている操作 VPSの契約だけでは承認待ちは消えない
認証・モデル利用枠 ログイン状態、選んだ請求経路、Claude側の利用状況 VPS本体のメモリや料金とは別の条件
OSの再起動後 実行プロセス、作業ファイル、再開する手順 VPSを持つ側で戻す準備が必要

VPSを動かし続けても、操作の承認待ちや認証切れで作業は止まります。Claude Codeには、操作ごとに許可を求めるルールやモードがあります。出かける前に、試す作業でどこに確認が出るのかを見ておくと、戻ったときの「ずっと待っていた……」を減らせます。

ここで、自動的に全部を許可する設定へ変えることを、契約の前提にはしません。任せる操作と、自分で確認したい操作を決め、その範囲で実行できるかを試します。再起動や接続切断の行は、今回動作確認した結果ではなく、自分が試用時に確認する項目です。

出典:Claude Codeの許可設定・Remote Controlの継続条件・認証方法(確認日:2026-10-23)。

契約前に、同じ小さな仕事を一つ試す

選ぶ前に、普段頼みたい作業を一つ決めます。たとえば「手元にある小さな修正を行い、指定したテストを通し、変更点を説明してもらう」という単位です。実際に扱うコードや接続先を使ってよい環境かも、先に確かめます。

  1. まず公式クラウドで、必要なファイル・ツール・接続条件がそろうかを確認します。
  2. 足りない条件があれば、「何ができないためにVPSへ移すか」を一文で残します。
  3. VPSを試す場合は、Claude Codeの要件に合う容量と、本体・モデル・オプションの予算を決めます。
  4. 作成後にClaude側の認証を行い、同じ小さな仕事を実行します。
  5. 接続を閉じて戻ったときの状態、承認待ち、保存されたファイルと再開方法を確認します。
  6. 準備に使った時間と、減らせた手間を控え、上の式へ入れて継続を決めます。

VPS上の認証は手元のPCとは別に設定します。秘密の値を作業メモやリポジトリへ残さないでください。SSH先でブラウザの認証が自動で完了しない場合は、公式が案内するログインURLとコードを使う流れを確認します。手元のPCでログイン済みだから、VPSでもそのまま使えるとは考えないようにします。

認証の手順はClaude Codeの公式案内、ConoHa側の導入構成はClaude Codeスタートアップスクリプトを参照してください(確認日:2026-10-23)。これは試用の進め方で、今回実施した性能検証の記録ではありません。

自分なら、公式クラウドで仕事が済む人、利用枠を増やすことだけが目的の人、OSや認証の管理を増やしたくない人には、VPSを追加しません。

ConoHa VPSを選ぶのは、置いておきたい環境があり、その管理を引き受けても便利さが残るとき。何を残したいかと、毎月の費用・時間を並べてから契約します。