友達とマイクラのマルチサーバーを立てようとしてConoHaを調べると、「ConoHa VPS」と「ConoHa for GAME」の2つが並んでいて、「一体何が違って、どっちを選べばいいの?」と迷いますよね。

結論から言うと、マイクラ専用サーバーを手早く始め、ブラウザ画面(Minecraft manager)から設定やバックアップを管理したいならConoHa for GAME。ゲーム専用ツールを使わず、OSや一般用途の構成も含めて自分で管理したいならConoHa VPSが候補です。

2026年10月24日確認時点で、ConoHa for GAMEは臨時メンテナンスのため新規申し込みの受付を停止しています。ConoHa VPSの公式トップにも臨時メンテナンスによる新規受付停止の案内があります。再開時期は公式トップでは確認できていません。for GAMEの受付状況とVPSの受付状況を見てから契約を検討してください。以下は同日に掲載されている料金・機能の比較です。

「GAMEだとroot権限(管理者権限)がないのでは?」と思われがちですが、両サービスにroot権限があるため、Linuxを使うという理由だけでGAMEを選択肢から外していません。どちらもSSHでログインしてコマンド操作が可能です。

では何で差がつくのか? 大きな違いは、「マイクラ専用テンプレートと管理ツールの有無」「契約期間ごとの割引料金(初回と更新後)」、そして「バックアップの仕組み」の3点です。

料金表を並べると、同じ2GBプラン・1ヶ月契約の初回表示額はGAMEが680円、VPSが1,007円。ひと月あたり327円もGAMEの方が安く見えます。ところが、時間課金で見ると両方とも3.7円/時・月額上限2,033円で全く同じでした(2026-10-24確認)。

自分なら、まずマイクラ用の管理ツールが必要かを決め、そのあと「サーバーを何日残すか」で契約を選びます。

特に注意したいのが「何時間遊ぶか」ではなく「サーバーをいつまで残すか」。サーバーを停止(シャットダウン)しても時間課金は続きます!「週末だけ遊ぶから時間課金で安く済ませよう」と考えている人ほど、この条件を先にチェックしてください。

2GBの初回はGAMEが安い。更新時は総額も見る

同じ2GBで初回表示額を比べると、1〜36ヶ月の全6期間でfor GAMEの長期割引パスがVPSのまとめトクを下回りました。どちらも税込・一括前払いの月額換算です。

契約期間 GAME 初回の月額換算 VPS 初回の月額換算 VPS 更新時の月額表示
1ヶ月 680円 1,007円 1,259円
3ヶ月 575円 918円 1,106円
6ヶ月 549円 876円 1,055円
12ヶ月 510円 774円 980円
24ヶ月 493円 758円 947円
36ヶ月 488円 677円 903円

出典:GAMEのMinecraft料金欄、VPSの料金・スペック(2026-10-24確認)。

初回の差は1ヶ月で327円、3ヶ月で343円、36ヶ月で189円/月です。36ヶ月の表示月額を掛けるとGAMEは17,568円、VPSは24,372円で、差は6,804円になります。ただし月額換算表示には端数処理があり得るため、表示月額からの掛け算は請求実績ではなく、申込画面の契約総額や端数処理は照合していません。実際の請求総額は申し込み画面で確かめてください。

ここで注意したいのが、この初回表示額は期間限定のキャンペーン価格だということです。GAMEの初回価格は2026年11月13日17時までのキャンペーン表示で、更新時には適用されません。VPSの初回価格は2026年10月29日までのキャンペーン表示で、更新額と分けて比較しています。期間を過ぎた料金には読み替えないでください。

では、契約を更新するときはどうなるでしょうか?

GAMEは更新時に公式仕様PDFの価格が適用されると長期割引パスのFAQが案内しています。2GB(GS_WJ006)の更新価格を契約総額から月額換算すると、次のようになります(2026-10-24確認)。

期間 GAME 更新時の契約総額 GAME 総額÷月数 VPS 更新時の月額表示
1ヶ月 1,258円 1,258円 1,259円
3ヶ月 3,315円 1,105円 1,106円
6ヶ月 6,328円 約1,054.67円 1,055円
12ヶ月 11,749円 約979.08円 980円
24ヶ月 22,712円 約946.33円 947円
36ヶ月 32,476円 約902.11円 903円

……なんと、更新時の表示差はほぼ1円単位で互角になります!

「初回の327円差がずっと続く」と思い込んでいると、更新のタイミングで見通しが狂います。更新後の費用差がごくわずかである以上、自分ならこのわずかな差額でLinuxの手動管理を引き受けるかどうかは決めません。純粋に「使いたい管理機能がある方」を選びます。

183.8時間の境界は、遊ぶ時間ではない

「週末に数時間しか遊ばないなら、時間課金(3.7円/時)にして、遊ばない平日はサーバーを停止しておけば数百円で済むのでは?」

……ここ、料金表の読み方が変わるところです!

支払いの公式FAQではVPS・for GAMEとも停止中も課金されると案内しています。課金対象はサーバーを作成してから削除するまでで、誰も接続していない時間も含みます(公式用語集、2026-10-24確認)。時間課金は遊んだ時間ではなくサーバーを保有する時間で考え、停止やログアウトで安くなるとは計算していません。

ここ、遊んだ時間だけで計算すると全く違う答えになります。

2GBの公式HTML表示(3.7円/時・月額上限2,033円)から、サーバー本体料金を編集側で計算しました。1つの月の中で作成から削除まで完結する仮定です。課金時間は同じ月内で比較しており、月をまたぐ場合は各月の上限を別に計算する必要があります。割引側は1ヶ月契約の初回表示額で比較します。

同一月内の条件 時間課金 GAME 1ヶ月パス 初回 VPS まとめトク1ヶ月 初回
120時間で作成・削除 444円 680円 1,007円
240時間で作成・削除 888円 680円 1,007円
720時間サーバーを残す 2,033円(上限) 680円 1,007円
週末のみ計16時間遊び、720時間残す 2,033円(上限) 680円 1,007円

出典:GAME料金欄、VPS料金ページ、支払いFAQ(2026-10-24確認)。算式は min(課金時間×3.7円, 2,033円) です。GAMEの仕様PDFは2GBの時間単価を3.6円、料金ページは3.7円と表示しており、この記事の時間課金試算は料金ページの3.7円を使います。資料間の相違があるため、適用単価は申し込み時に確認してください。

初回の1ヶ月定額と同じになる損益分岐の境界は、GAMEが680÷3.7=約183.8時間、VPSが1,007÷3.7=約272.2時間。日数にすると約7.7日と約11.3日です。請求は1時間単位なので、これは連続時間で求めた概算値です。

サーバーを残す時間がこれを超えると、それぞれの初回定額表示の方が安くなります。183.8〜272.2時間の間では、GAMEの初回パスが時間課金より安く、VPSの初回まとめトクは時間課金より高い、という逆転現象も起きます。

週末に友達と数時間しか遊ばなくても、ワールドデータをサーバーに残して「また来週遊ぼう」と待機させているなら、平日の誰も遊んでいない時間もまるまる課金時間です。「毎回電源を切れば安くなる」は成り立ちません!

初回のGAMEパスが月額680円なのに対し、月を通してサーバーを残す時間課金は上限の2,033円に達します。遊ぶ頻度が少ないだけでは、この1,353円の差は埋まりません。

もちろん、「遊ぶたびにサーバーを削除して、次回また新規作成する」という運用なら課金時間を短く抑えられます。ただし、そのためには毎回ワールドデータを手元に退避し、次回起動時に手動で復元する手間が発生します。しかもVPS3.0の自動バックアップは取得元への復元用で、削除後に別サーバーを作るための退避先には使えません。

この試算にオプション費用や退避・再構築の手間は含めていません。停止・削除とイメージ保存の詳しい条件はConoHa VPSの時間課金でも詳しく解説しています。

管理ツールを使うならGAME、自分で組むならVPS

マイクラ専用のサーバー構築や日常の管理をできるだけシンプルに済ませたいなら、迷わずfor GAMEがおすすめです。

MinecraftテンプレートにはJava版・統合版・Forge・Spigot・Paperの5種類が用意されています。ブラウザから開ける専用ツール「Minecraft manager」を使えば、バージョンの切り替え、サーバー起動・停止、難易度やゲームモードの変更、ワールドデータのバックアップまで、画面のボタン操作だけで完結します(2026-10-24確認)。

ただし、使える機能はエディションによって異なります。たとえばPvPのオン/オフ切り替え、ワールド再生成、オペレーター(OP)権限の設定などはJava版のみの対応です。自分が遊ぶエディションと使いたい機能が対応しているか、公式の機能対応表で照合しておくと安心です。

一方、VPSの公式テンプレート一覧には、確認時点でMinecraft用テンプレートがありません。テンプレートの掲載状況は2026年10月24日時点で、手動構築の所要時間や性能は測っていません。

VPSでマイクラサーバーを動かす場合は、Linux OSとJava環境、サーバープログラム、接続に必要なポートの設定などを自分で準備する必要があります。SSHなどを使った管理を引き受けられるかが、選ぶときのポイントになります。

「Linuxのコマンド操作を学びたい」「自分好みのカスタム環境を一から構築したい」「マイクラ以外のWEBサーバーなども同居させたい」という人にはVPSがぴったりですが、「早く友達とマイクラで遊びたいだけ」という人があえて選ぶ理由は薄いです。

なお、冒頭でも触れた通り、root権限自体は両サービスにあります。「Linux環境だからVPSしか選べない」ということはありません。2GBプランで何人まで快適に同時プレイできるかは遊ぶMODやワールドの重さによって変わるため、この記事では実測していません。

バックアップは頻度・保存先・追加料金で比べる

大切なワールドデータを守るバックアップも、単純な「世代数」の数字だけで優劣を比べると見誤ります。

まず確認したいのが、for GAMEに標準で付いている「Minecraft managerの機能」と、有料オプションである「サーバー全体の自動バックアップ」の違いです。

機能 確認できた内容 判断するときの注意
GAME Minecraft manager 設定したスケジュールで自動取得、保持数1〜14を変更可能 有料サーバーバックアップと同じ保存先・保護範囲とは確認できていない
GAME 有料サーバーバックアップ 週1回・最大3世代、100GBは363円/月〜 managerのバックアップとは別に確認する
VPS3.0 有料自動バックアップ 1日1回・標準14世代、最大30世代へ変更可能 100GBの基本料金363円/月に加え、世代拡張は1世代66円/月
VPS2.0 有料自動バックアップ 週1回・最大3世代、取得間隔・世代数の変更不可 既存サーバーはバージョンを先に確認する

出典:GAME Minecraftの機能・オプション、VPS自動バックアップの設定ガイド、VPS自動バックアップFAQ、VPSオプション料金(2026-10-24確認)。VPSの512MBプランは自動バックアップの対象外です。

VPS3.0の日次取得は、「昨日の時点に戻したい」といった細かな復元をしたいときに大きな安心材料になります。ただし、VPS3.0の日次14世代とGAMEの週次3世代では取得頻度と戻れる時点が異なり、世代数だけで優劣は決められません。日次は直近の状態を細かく残し、週次は取得する間隔が長くなります。何日前まで戻れるかは、取得が続いているか、いちばん古い世代がいつのものかを見て確認してください。「昨日の建築を戻したい」のか「しばらく前の変更を取り消したい」のかで、欲しい復元時点が変わります。

また、VPS3.0の自動バックアップは最大30世代まで拡張できますが、VPS3.0の30世代は拡張料金が必要なので、基本の100GB月363円と同じ料金では比較していません。標準の14世代を超えて拡張する世代分と、ディスク容量に応じた追加料金がかかる点に注意してください。

なお、VPS3.0でも2026年7月1日以前に申し込んだ自動バックアップは週次のままなので、既存サーバーは現在の設定を確認してください。

さらに、Minecraft managerのバックアップの保存先と、有料サーバーバックアップとの保護範囲の違いは確認できていません。万が一のサーバー障害や誤操作によるサーバー削除に備えるなら、ツールの自動機能だけに頼らず、定期的にワールドデータを自分のパソコンへダウンロードし、サーバーとは別の場所にも残しておきたいです。

短期契約を選んだ方がよい人

数日だけ試し、ワールドデータを退避してサーバーを削除するなら、時間課金が候補です。ただし、1〜2週間なら必ず安いわけではありません。GAMEは約7.7日、VPSは約11.3日という初回1ヶ月定額との境界を、それぞれの保有予定時間と比べてください。

逆に、「いつでも友達が入れるようにサーバーを常時開放しておきたい」なら、たとえ遊ぶ頻度が週1〜2回でも、1ヶ月パスやまとめトクの初回表示額を選んだ方が安上がりです。

ただし、契約期間を決めるときは「まとめ買い」に注意してください。長期割引パスとまとめトクは期間分の一括前払いで、途中解約できません。

月額換算で一番安いからと、何ヶ月続くか分からない段階で36ヶ月契約を選ぶのは自分なら避けます。途中で遊ばなくなっても返金はありません。また、VPSは更新しないまま契約満了を迎えるとサーバーが自動削除される案内もあります(2026-10-24確認)。

まとめると、判断軸はとてもシンプルです。

  • マイクラを手軽に遊びたい・ブラウザで設定や管理を完結させたい人 → ConoHa for GAME(初回割引も安く、専用ツールが充実)
  • Linux環境の構築そのものを楽しみたい・マイクラ以外にも用途を広げたい人 → ConoHa VPS(手動導入の自由度がある)

更新後の月額料金はほぼ差がなくなるからこそ、目先の数百円ではなく「自分が管理にかける時間と手間」を基準に選んでみてくださいね。

ConoHa VPSの料金・契約条件を確認する

申し込みでは、プラン・契約期間・更新時価格を確認してください。for GAMEを選ぶ場合は公式のMinecraftページから条件を確認できます。