「容量が足りなくなりそうだから、メモリも大きいプランにしておこう」。ConoHa VPSでは、ここを一度止まって考えたいです。2GBから4GBに上げても、基本のSSDはどちらも100GB。メモリの予算を増やしても、保存先の悩みが解決するとは限りません。
先に決めるのは、足りないのがOSと同じ領域なのか、別の領域へ置けるデータなのかです。前者はブートストレージ、後者は追加ストレージが候補になります。ただし、まとめトクでブート容量追加は使えません。
自分なら「何GB追加するか」より先に、「何を、どこへ置き続けたいか」を書きます。容量の数字だけ並べると、使えない構成を安いと思って選びやすいからです。
rootを200GBにする案は3,546円、別200GBを足す案は5,058円
2GBの時間課金プランを基準にすると、ブート容量を100GB追加する構成は月額上限の合算で3,546円、別の200GBディスクを足す構成は5,058円です。後者が1,512円高くなりますが、保存先と公称総容量が違うので、同じ商品の価格差とは扱えません。
| 構成 | OSと同じブート領域 | 別のデータ領域 | 本体と容量追加の月額合算 |
|---|---|---|---|
| 2GBの基本構成 | 100GB | なし | 2,033円 |
| 2GB+ブート100GB追加 | 200GB | なし | 3,546円 |
| 2GB+追加SSD200GB | 100GB | 200GB | 5,058円 |
| 4GBの基本構成 | 100GB | なし | 3,608円 |
2026年10月22日確認の公式料金表と機能一覧を使い、税込の2GB本体2,033円に、ブート100GB追加1,513円または追加SSD200GBの3,025円を足しました。計算式は 2033 + 1513 = 3546、2033 + 3025 = 5058、差は 5058 - 3546 = 1512。Pythonの整数算術で再計算しています。
料金は時間課金の税込月額上限と掲載オプション額を足した試算で、実請求ではありません。短時間の利用額を求める表ではなく、バックアップやイメージ保存などの別料金も含めていません。
4GBの基本構成は、ブート200GBの案より62円高くても容量は100GBのままです。ここ、メモリを増やせば一緒に解決しそうに見えるのが悩ましいところ。必要なのが容量なら、まず保存先を選ぶほうが話が早いです。
OSとアプリ60GB、データ120GBなら置き方で予算が変わる
OSとアプリに60GB、増えていくデータに120GBが必要だと仮定すると、公称の必要量は180GBです。月の本体・容量追加予算を4,000円に置けば、ブート200GBの3,546円は予算内、別200GBを足す5,058円は予算外になります。
これは実在する利用者の使用量ではなく、契約前の考え方を試す仮定例です。60 + 120 = 180 と計算しただけでは、200GBに必ず収まるとは決められません。OS予約領域やファイルシステム、ログの増加、作業用の空きも見込む必要があります。
| 仮定した条件 | 残る候補 | 決める前に確かめること |
|---|---|---|
| 時間課金・2GB、180GBを同じ領域へ置きたい | ブート200GB、3,546円 | 公称容量との差と増加余裕、API(プログラムから操作する仕組み)を扱えるか |
| データ120GBを別領域へ移せる | 追加SSD200GB、5,058円も候補 | アプリの保存先変更とマウントを管理できるか |
| まとめトクで同じ領域が180GB必要 | ブート容量追加は候補から外す | 別領域へ分けられるか、契約方式を変えるか |
| 600GBの別データにサービスの自動バックアップが必須 | 1TB追加をそのまま選ばない | 別の保護方法を受け入れられるか |
自分が見積もりに残したいのは、この「候補から外す理由」です。安いほうを丸で囲むより、要件に合わない構成を消すほうが、あとから困りにくい。
ブートストレージの仕様では、1GB以上の基本容量は100GB、200GB・500GBは公開APIで作成してアタッチする方式です(2026年10月22日確認)。公称容量と実際に保存できる容量は異なり、既存環境の拡張や移行は検証していません。
まとめトクと512MBはブート容量追加の対象外
まとめトクや512MBプランを使うなら、ブート容量追加を前提に契約しないでください。公式の機能一覧は、APIのみの提供であることに加え、この2つを対象外としています。
| 確認する項目 | 契約前に分ける判断 |
|---|---|
| 保存先 | OSと同じ領域が必要か、別ディスクへ移せるか |
| 契約方式 | ブート容量追加が必要なら、まとめトクを除いて検討する |
| プラン | 512MBの基本容量30GBを、増設で解決できる前提にしない |
| 操作 | コントロールパネルで追加する別ディスクと、APIのブート容量追加を区別する |
ブート容量追加はAPIと契約方式の条件があり、追加ディスクとは保存先が異なります。
別ディスクを作っただけで、いまの保存先が自動的に広がるわけでもありません。追加ストレージの公式手順には、OS側でデバイスを確認し、パーティション・フォーマット・マウントなどを行う例が載っています。データを持つ環境へ手順をそのまま適用する前に、対象デバイスと退避先を確かめたいところです。
出典は機能一覧とブートストレージ仕様、確認日は2026年10月22日です。ここでは操作の代行や移行成功の保証はしていません。
600GBを置きたいなら、1TBの保護方法まで先に決める
別データが600GB必要なら、追加500GBでは公称容量でも足りません。1TBが容量上の候補になりますが、サービスの自動バックアップで保護したい場合は、ここで立ち止まります。
1TB以上の追加ストレージは、そのディスクの自動バックアップとイメージ保存を利用できません。
| 別データの必要量・保護条件 | 容量から見た判断 | 残る問題 |
|---|---|---|
| 120GB、追加200GBを検討 | 公称容量では候補 | 空き容量と保存先変更を別に確認 |
| 600GB、追加500GBを検討 | 公称容量でも不足 | より大きい容量が必要 |
| 600GB、追加1TBで自動バックアップ必須 | 容量だけなら候補、保護条件に不適合 | 別のバックアップ方法と復元手段が必要 |
出典:追加ストレージ仕様、2026年10月22日確認。分散型ストレージという説明があっても、それだけで誤削除やアプリの不整合から戻せるとは考えません。
容量を足す判断と、失ったデータを戻す判断はセットです。保護方法が決まらないなら、大きいディスクを先に契約するのは待ちます。バックアップの方式を選ぶ記事で、戻したい対象も整理できます。
契約前は「保存先・方式・保護」の3つをメモする
OSと同じ領域に容量が必要で、APIの手配と時間課金を選べるなら、ブート容量追加を検討します。データを分ける理由があり、マウントと保存先変更を管理できるなら、別ストレージを検討します。
逆に、容量を使う場所がまだ曖昧な人、まとめトクのままrootだけ増やしたい人、1TB以上をサービスの自動バックアップで保護したい人には、そのままの構成は勧めません。
申し込む前に「どのディレクトリへ何GB」「時間課金かまとめトクか」「そのデータを何で戻すか」の3行を残す。それから公式の料金と仕様で、自分の構成の総額を確かめてください。容量だけ先に買わず、置き方を決めてから選びます。
増やす容量ごとに、戻す先も決めておく
画像やDBを追加領域へ移すなら、空き容量だけでなく、その領域の保存と復元をどう行うかも構成図へ書き足します。OSが起動できても、必要なデータが戻っていなければサービスは使えません。
「保存する場所」「バックアップする場所」「復元後にアプリが読む場所」をつなげて考えてください。自動バックアップの対象はConoHaの世代・対象ディスクの記事で分けています。容量を足す前に、データの逃がし先を決めたいです。






